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Osaka Doyu-Kai

vol.109

わが街探訪

昭和の記憶、令和の星空
〜この夏生まれ変わる大阪市立科学館〜

Profile

大阪中央ブロック/西支部

エヌラルゴ行政書士事務所

藤井 直子

四ツ橋交差点の北東角に、屋上部分がドーム状の複合ビルがあります。ここはかつて「四ツ橋の電気科学館」「四ツ橋のプラネタリウム」として知られた、大阪市立電気科学館の跡地です。ドームは市民に愛された科学館のシンボル、プラネタリウムを模しています。昭和世代の方なら、電気科学館を訪れた記憶がおありかと思いますがこの施設、日本初がWだったことをご存じですか?

跡地に建てられた複合型商業施設ホワイトドームプラザ

 

大阪市立電気科学館は1937年に開業、その画期的な展示スタイルから日本で最初の科学館といわれています。また、施設の最上階(6階)にはドイツのカールツァイス社製のⅡ型プラネタリウムが設置されていました。これが日本初のプラネタリウムだったのです。人工の星空を国内で最初に鑑賞したのは大阪市民?ということになります。

電気科学館は開業から戦禍を乗り越え52年で閉館となり、バトンは中之島に新設された大阪市立科学館に受け継がれました。現在、大阪市立科学館は2024年夏までリニューアル工事中です。リニューアルスローガンは「他にない、みんなで科学を楽しむ、快適空間の構築をめざして」。

リニューアル工事中の大阪市立科学館

 

夏休みには科学を楽しむ快適空間に進化した令和の科学館で、展示と満天の星を体験してみてはいかがでしょうか。

 

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大阪の夜空を見ても、星一つないときが多くなりました。雲一つない青空とは違い、空気の濁りで遮られるか、夜中の明るい人工的な光に照らされて星が見えなくなった大阪です。

私は北摂に住んでおり、僅かながら肉眼で見える星があります。一番大きい星は木星。次に土星が見える時も。少し赤くて、「あれが火星に違いない」と思って見るときは、スマホを取り出して、星座表のアプリ「STAR CHART」を開き空と重ねると、星の名前が確認できます。プラネタリウムは大好きです。地球の周りにあれほどの星が散らばって宇宙のロマンを音楽と解説で奏でる、素晴らしい時間をいただけます。

 (編集 西岡)