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Osaka Doyu-Kai

vol.12

わが街探訪

静かにたたずむ文化財、次は桜の季節に 〜樟蔭学園創立者の私邸・ 樟徳館を訪ねて〜

Profile

中河内ブロック/東大阪第二支部

株式会社KDP

金谷 宏

今日は東大阪市菱屋西にある樟徳館を訪ねた。

以前から気になっていた場所だが、あいにくこの日は一般公開日ではなく、館内に入ることはできなかった。それでも、門の外から眺めるだけで、この建物が持つ空気感は十分に伝わってくる。落ち着いた和風のたたずまいの中に、どこか昭和モダンの気配を感じさせる外観。静かな住宅地の中で、時代を超えて大切に守られてきたことがひと目で分かる。

図1:樟徳館全景。住宅地に溶け込みながらも、凛とした存在感を放つ建物。

 

 建物の前を流れるのは、長瀬川と呼ばれる水路だ。今は冬の景色だが、川沿いには桜の木が並び、これから迎える桜の季節には、きっと見事な桜並木になるだろうと想像がふくらんだ。水面に映る花びらと、歴史ある樟徳館の外観。その組み合わせは、東大阪ならではの風景になるに違いない。

図2:重厚な造りの正門

 

図3:繊細な格子戸の意匠

 

 今回は外からの探訪となったが、次はぜひ一般公開の機会に中を訪れ、建物に込められた想いや職人の技を間近で感じてみたい。そう思わせてくれる、静かで印象深いひとときだった。

図4:落ち着いた街並みと調和する、昭和初期の佇まい

図5:建物沿いに続く長瀬川の風景

図6:現地の歴史を伝える説明板

図7:時を経た木の質感が美しい扉と看板

図8:春には桜が咲き誇り、散策が楽しみな水辺の風景

 

訪問メモ

樟徳館(旧森平蔵邸)は、国の登録有形文化財です。通常は非公開ですが、例年11月頃などに一般公開が行われることがあります。また、3月下旬から4月上旬にかけては、長瀬川沿いの桜並木が見頃を迎え、建物との美しい調和を楽しむことができます。