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Osaka Doyu-Kai

vol.10

ブロック特集「 今こそ、変化の先に踏み出そう!」

手のひらサイズの機械加工を 1個から1万個以上幅広く対応

Profile

大阪東ブロック/東成・生野支部/2013年度入会

有限会社オールテック 代表取締役

髙橋 真司

法人名:(有)オールテック 所在地:大阪市生野区巽北4-14-22 
URL:https://alltech-neji.com
創業:1993年 資本金:3,000,000円 社員数:2名 
業務内容:ネジなどの締結部品や切削加工を主力とした機械加工の製造販売

生野区巽北の勝山通り沿いの一等地にある有限会社オールテッ ク。

業種は鋲螺(びょうら)関連、規格品のネジから規格外の連結 部品などの商社です。

商社といっても、モノを仕入れて売るのではなく、図面をもらい協力工場さんに加工を依頼し、それを販売するモノづくりならではの商社になります。

 

現在東成・生野支部の支部長をしている髙橋さん。お父様の立ち上げた会社を継ぐ2代目社長です。2児の父親であり、 Facebookで、よく子煩悩なところを見かけます。

そんなアットホームな雰囲気を出している髙橋さんが率いる オールテックが手掛ける商材は手のひらサイズの機械加工部品です。1個から1万個以上の量産まで幅広く対応しています。

顧客から要求を聞き、図面をいただき、それに対応できる会社 を選定して加工を依頼。でき上がったモノを検査し、出荷することが仕事の流れです。しかし、このような機械部品は納期が厳しく、また図面では指示されていない細かな仕様について独自の判断で指示を出すなど、細かな気配りが必要とされる仕事です。

また、顧客と協力会社の職人、社長の間に入り調整をしなければならない難しい営業を日々こなしています。

意外と古い同友会歴

いつものように協力会社さんに無理をお願いしていると、ある社長から「そんな納期でできるか!」と一喝され、その後現場に連れ ていかれモノづくりの大切さ、難しさを教えられることがありまし た。その時に、ただ納期や品質を伝えるだけの右から左へのような仕事のやり方は駄目であること、そして機械部品商社としての仕事 のやり方を考えていく必要があることに気づかされました。

その一喝してくれた社長から呼び出され、会社に行くと「これからもっと経営の勉強をしろ」と同友会に誘ってくれました。参加した例会で経営者として勉強することの必要性を感じ、2013 年同友会に入会します。

ちなみに紹介者でありその一喝してくれた社長は(有)三喜製作所の三宅さんです。今でも仕事や経営の相談に乗っていただける社長とのことです。

オールテックの戦略

2023年3月に大阪東ブロックの経営指針確立・実践セミナー を修了しました。

指針書の作成で出てきた課題からやりたいことが明確になり、会社を変化させていきました。

社内は機械を入れたいと思ってもそのスペースがなく、また、 大雨が降ると浸水する古い賃貸工場(倉庫)でした。移転するこ とも考えましたが、(株)荻田建設事務所の竹田さん(東成・生 野支部)と荻田さん(西支部)にお願いし、フロアのかさ上げを行い、これまで物置になっていた場所を一掃し、大きくスペース を作ることができました。

その後、小型のNC旋盤、汎用の横型フライス盤を導入しまし た。この設備で、これまで協力会社任せであった細かな追加加工 や手直し、また試作なども社内で手掛けることができます。こうすることにより協力会社さんには作ることに専念してもらい、生 産効率を全体で上げていきたいと考えています。

また、最近メーカーの若い営業マンが古いタイプの職人さんとの関係づくりで苦戦していることがよくあるようですが、これま で職人さんとメーカーとの間で立ち回ってきた髙橋さんの経験を生かした関係づくりをしていきたいと考えています。

 

(取材・文・写真:山田)