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Osaka Doyu-Kai

vol.114

わが街探訪

「星のまち」の七夕伝説 〜平安の夜空に光る 天の川を詠む〜

Profile

大阪東ブロック/大東四條畷支部

株式会社山田製作所 社員

山本 文吾

 「星のまち」としても知られる交野市ですが、古くから七夕伝説があり、市内には天野川が流れています。この一帯はかつて「交野が原」と呼ばれ、天野川の川砂が白く光って見える様子を天上の天の川になぞらえ、在原業平ら当時の貴族は「七夕」を題材にした数多くの歌を詠み「伊勢物語」にもその記述が残っています。

交野市内を流れる天野川

 

 

 交野市には星にまつわる地名も多く、例えば「星田」や「星田妙見神社」などがあります。この「妙見」は北極星あるいは北斗七星を神格化した呼び名です。また、この神社には隕石が落ちたという記録も残っており「星田」という名前も星が来たということからきているという説もあります。

 他にも、織姫をまつった神社である機物神社では毎年七夕祭りが盛大に行われ、昔から修験道の行場として利用されてきた磐船神社の岩窟めぐりや、交野山の山頂の巨岩の上からは眺望を楽しめます。一度交野の地を訪れて、星や歴史に思いをはせてみるのはいかがでしょうか。

盤船神社

 

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 源氏物語が世界最古の小説と称され、歴史や文学に登場してから久しいです。その女流作家の紫式部を中心に藤原道長など平安期の皇族貴族を描いたNHK大河ドラマにはまっています。言葉や動作は真実のところを知るすべもありませんが、興味深いのはいくつかの物語、日記に書かれた実在の文章を分析して史実を描いているということです。

 伊勢物語はその時代より130年ほど時代をさかのぼります。文徳天皇の第一子でありながら皇位継承ができなかった惟喬親王と、光源氏のモデルとさえいわれた在原業平の交流が語られています。

狩暮らし たなばたつめに 宿からむ 天の河原に 我は来にけり…業平詠み歌

 

(編集 西岡)