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Osaka Doyu-Kai

vol.14

わが街探訪

記憶を未来へつなぐ ―東住吉区田辺と模擬原爆

Profile

大阪南東ブロック/東住吉支部

うめだ印刷(株)

藤本 潤

 終戦間際の1945年7月、大阪市東住吉区田辺地域に「模擬原爆」が投下された事実をご存じでしょうか。模擬原爆とは、原子爆弾投下訓練のために米軍が使用した通常爆弾で、本番と同じ形状・重量につくられていました。田辺でも多くの尊い命が失われ、街は一瞬で破壊されました。しかし、この出来事は広島・長崎に比べ語られる機会が少なく、地域の記憶として静かに受け継がれてきました。

 

 いま世界では分断や対立が深まり、平和の尊さが改めて問われています。私たち中小企業経営者にも、利益追求だけでなく「人を生かす経営」を実践し、地域に根ざした企業づくりをすすめる責任があります。過去の犠牲のうえに現在があることを忘れず、社員や地域の暮らしを守る存在でありたい。田辺の模擬原爆の歴史は、平和と人間尊重の大切さを静かに問いかけています。

 

東住吉区に住む吉村直樹さんが模擬原爆について語り伝えておられます

 

模擬原子爆弾投下跡地之碑は模擬原爆の爆風で傾いた被災地の恩楽寺山門にあります