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Osaka Doyu-Kai

vol.4

中河内ブロック特集「 今こそ、変化の先に踏み出そう!」

障害者の工賃向上と みんなの幸せをつなぐブランド「はちす」

Profile

中河内ブロック/東大阪第三支部/2018年度入会

株式会社Prism(プリズム) 代表取締役

和多田 麻衣子

企業名:(株)Prism (プリズム)
本 社:東大阪市日下町3-6-37
URL:[Prism] https://prism.hp.peraichi.com/prism ブランド[はちす] https://prism.hp.peraichi.com/hachisu
設 立:2014年4月1日/資本金:700万円/職員数:11名、パート15名
業務内容:障害福祉サービス 東大阪市で児童発達支援・放課後デイサービス・就労支援継続B型・相談事業を運営しています。

障害との出会い

株式会社Prismは、和多田さんが自閉症で知的障害もある一人息子の「竜」ちゃんを受け入れた瞬間に始まります。和多田さんは、最初は戸惑いもありながらも、息子さ んやそのまわりの方々との子育ての道を進んできました。苦労とともに彼女は成長し、 仲間たちとの交流を通じて新たな目標を見出しました。その結果、株式会社Prismが誕生しました。

はちすワークス

昨年秋に「はちすワークス」という就労継続支援B型の発達障害を持つ方々を支援する作業所を開きました。作業所 のある東大阪市の日下石切地域には、古事記の中で引田部 赤猪子が「日下江の 入江の蓮(はちす) 花蓮 身の盛り人 羨(とも)しきろかも」と詠んだ碑もあり、今も古 代ハス(はちす)の咲く池が現存しています。ハスは泥の中からつぼみを付け、花を咲かせ、実を作る生命力を持ち、人々の目を楽しませています。この作業所は、いろいろな土壌を抱えながらも、発達障害を持つ方々が輝くことができる場所を提供したいという気持ちをこめて「はちすワークス」と名付けたそうです。

「はちす」ブランドの錫商品

バザーやイベントなどで積極的な活動を続けていく中で、「錫(すず)」の職人さんとの出会いがありました。 日本伝統の錫製品の製作は、鋳造から始まり、10以上の工程を経て完成します。分業により各人が得意な作業に専念することで、彼らの特性はモノづくりの現場で強みとなります。彼らの集中力には驚かされ、作るものには力と魅力が詰まっています。周年記念や季節の贈り物などに選んでいただけるような製品づくりとブランディングが課題だそうです。

 

そしてその先へ

3年前に同友会入会の時に経営指針確立・実践セミナーで 「経営理念」を作りました。コロナ禍で業績が落ちる苦しい時を超え、新しいことをすすめていく今「経営理念」もさらに先 にすすめなければならないと、和多田さんは笑顔で語っていたことが印象的でした。 変化の先に踏み出した和多田さん。障害者の工賃向上とみ んなの幸せをつなぐブランドの「はちす」。日本伝統の「錫」の商品の数々、ぜひ応援をお願いします。そしてご利 用くださいね。

(取材:赤坂、藤本/文:藤本・写真:赤坂)