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Osaka Doyu-Kai

vol.6

大阪南東ブロック特集: 「 今こそ、変化の先に踏み出そう!」

民間工事へ転換し、地域と共に成長する吉原建設産業

Profile

大阪南東ブロック/平野支部/2019年度入会

吉原建設産業株式会社 代表取締役

吉原 和希

本社:大阪府八尾市竹渕東3丁目 
URL:http://www.yoshiharakensetu.com
創業/設立:1936年3月/1947年6月 
資本金:6,000万円 従業員数:13名
業務内容:総合建設業・リフォーム総合建設業・建設一式工事・土木一式工事・新築工事・増改築工事・リフォーム工事・公共工事

四代目が挑む、公共事業から民間工事への転換

吉原建設産業は祖父の代から続く老舗の建設会社です。しかし、吉原さんが入社した当時は、公共工事が中心であり、売り上げの8割が公共工事に偏っていました。公共工事は単価が高く、売り上げに大きく貢献する一方でリピートが少なく、一度の大きな仕事を得ることが宝くじに当たるようなものと吉原さんは感じていました。

この状況に危機感を抱いた吉原さんは、公共事業から工場や事務所などの新築や改修、リフォームを中心とした民間工事へのシフトを図りました。入社後、地元企業へのチラシ配りや既存顧客への迅速な対応を積み重ねた結果、現在では民間の売り上げ比率が35%にまで増えています。民間工事はリピートがあり、経営の安定化にもつながっています。

地域のお客様との深い絆を育む民間工事

公共工事と比べると、民間工事は単価が低いことや提案をしっかりしなければいけないことなど、公共工事からの移行にあたり、壁があったということです。しかし、信頼を積み重ね、長期的な関係を築くことができれば、リピートでの注文があります。吉原さんは、民間工事を増やすことで、地域のお客様との絆を深めてきました。新築工事の提案や建物のメンテナンスなど、さまざまなニーズに応えることで、リピートのお客様が増えてきています。

社長就任後の挑戦と成長

 2019年10月に社長に就任した吉原さんは、経営の考え方や方針をしっかりと持つことの重要性を再認識しました。経営指針確立・実践セミナーを受講し、自らの考えに確信を持つことで、社員や経営陣に対して自分の意見をはっきりと伝えることができるようになりました。そして、決算報告会を開催することで、社員からの前向きな意見が出てくるようになるなど、会社全体の成長につながっています。

新しい取り組みとこれからのビジョン

吉原建設産業は、ビジョンとして「建設業を中心とした総合カンパニー」をめざしています。今年からはドローンを使用した屋根の点検や遮熱材の施工など、新しい取り組みを始めました。これからは、社員が提案するアイディアを中心に、新しい事業展開をすすめていく方針です。

(取材:藤本、小西/文:小西/写真:藤本・吉原建設産業提供)