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大阪北ブロック/吹田支部
COCOflap 江坂
小堀 潤子
吹田市で行われる「吹田まつり(だんじり祭)」は江戸時代から続く伝統ある祭りです。吹田には現役で曳行(えいこう)することができる地車が7台あり、すべて市の有形民俗文化財に指定されています。
中でも天保6年(1835年)の江戸時代に製作された都呂須地車は、今ある大阪の地車の中でも2番目に古い貴重な地車です。だんじり祭といえば岸和田が有名ですが、現役で曳かれているものは大正時代の制作だそうです。
その地車が間近で見られる吹田まつりは、大阪万博の年に始まり、2019年に50回を迎えたことを機に2020年から「すいたフェスタ」に名称変更、会場を万博記念公園に移しました。その後コロナ禍で2年間中止になりましたが、地車を移動することが難しいという理由から、すいたフェスタでは見ることができません。ならば自分たちで地車を動かそう!と2022年に吹田さんくす夏まつりで「第1回吹田だんじり祭」を同時開催。そして今年も開催されました。
神境町曳行
六地蔵曳行
200年近く前の地車が現存し、しかも現役で曳行される姿が見られること、吹田市民が伝統文化を大切に守り、受け継いでいることもすてきだと思います。
町中から掛け声とともに曳行されるだんじり。高浜神社から5基、泉殿宮から1基、現存する七つのだんじりのうち六つまでが、今年の祭り(7/30)に登場したそうです。臨場感あるこの写真からは、曳行する若者たちの息吹が伝わってきます。近いのに見にいけばよかった、残念。
今、多くの地域で祭りが復活しています。伝統の祭りがないところでも、救いは小学校の「ふるさと祭り」。地域の人々や先生が協力して子どもたちを盛り上げます。生まれ育った故郷の光景は何にも代え難しでしょう。
(編集 西岡)