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Osaka Doyu-Kai

vol.8

大阪北ブロック特集「 今こそ、変化の先に踏み出そう!」

『協心』に込められた代表の思い

Profile

大阪北ブロック/北第二支部/2020年度入会

社会保険労務士法人 協心 代表

𠮷村 徳男

法人名:社会保険労務士法人 協心 所在地:大阪府大阪市北区南森町 URL:https://kyoshin.group
創業/設立:1976年11月/2016年7月 年商:4億7,000万円(2022年度) 従業員数:52名
業務内容:人事制度構築・就業規則作成・給与計算アウトソーシング・各種手続き・各種セミナーなど

大学卒業後ブラジルへ。社労士になったきっかけ

大学卒業後、すぐ就職することに意味があるのかと感じ、一旦「新卒」という肩書きを捨てなければダメだと考えブラジルで日本語教師として1年間働く。毎日深夜0時まで校長から課外授業を受ける。そこには明治時代の日本があった。明治天皇の言葉「協心=身分や立場を超えて協力して心を重ねる」を校長に叩き込まれる。

 

その後、人に関わる仕事がしたいと思い日本に帰り、ユースホステルで5年間働く。このときの労働環境に疑問をもったことから新たな勉強を始める。このことが社会保険労務士(以下、社労士)になるきっかけとなった。

 

 

いろいろな会がある中、なぜ同友会に入会したのか

社労士は事務所の中で自分が一番知識を持っていたいという職人気質をもち、組織の運営が苦手な人が多い中で、社労士として就職した近畿労務管理協会 大阪会で、推薦され支店長を任される。ところがオーナーが事故で半身不随になる。このままではまずいと思い、オーナーを代表に、自分は役員として8年前に社会保険労務士法人 協心の設立に参画した。ブラジルでの経験と法人名を重ねた。将来は代表になると決めていたので、経営者として学べる場を探していた。さまざまな考え方を持つ会員が集まり、正解が一つではなく学び合える場だと感じ、2021年3月同友会に入会した。

 

 

代表代行と代表

12月に代表になり、翌年4月に経営理念発表。所信表明をした。代表代行のときでも代表のつもりでいたが、「代行」が取れ「代表」になっただけで行う内容は変わらないのに、想像以上の重責がのしかかってきた。自分のアプローチを変えよう! と決意し、実務から離れる。

 

 

社労士の仕事の目的と自分の役目

社労士の役目は事業者の事業の健全な発達と労働者の福祉の向上であることを考えると、この目的を実践できる社労士を一人でも多く、また全国的に増やし続けることが、経営者としての自分の使命だと認識している。そうすることで多くの事業者、労働者に貢献できると考えている。

 

 

自社の強み

支店があり、変化に強く、人に寄り添う気持ちがある。協心では、社労士業務はサービス業の一部であると位置付けられており、人の専門家としてコミュニケーションを大切にしている。また、大型事務所と個人事務所の中間規模であるため、効率性を求めながらも社員の強みを生かした作業分担ができる。それにより社員のやる気が保たれており、採用にも強い要因になっている。

フリーアドレスのオフィス

遮音性の高いワークブース

カフェのようなフリースペース

 

 

経営者として、これから

職員は顧客第一主義、代表は職員第一主義。今後は地方に支店を出し、地域で人と関わる仕事ができるようにしたい。自分が何のために事業をしているかを再度考えて仕事に取り組むことが大切だと思う。事業規模は関係ない。協調しながら働きがいのある会社が増えることを期待している、と𠮷村氏は語る。

 

この取材を通して、𠮷村氏は人との関わりを大切に、人と関わることが大好きなんだなと感じた。

 

(取材:山野、香川、小堀、岡坂/文:小堀/写真:山野)