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Osaka Doyu-Kai

vol.9

理念が腑に落ちると視力があがる

Profile

中河内ブロック/八尾支部/2009年度入会

ダイ精工 代表

松井 大祐

所在地:大阪府八尾市南木の本
URL:https://www.daiseiko.jp
創 業:2001年
設 立:2001年4月
年 商:1億5,000万円
社 員 数:17名
業務内容:CNC自動旋盤による金属加工

八尾市にある面白い物づくり屋、ダイ精工を紹介します。まったく違う業種で働いていた松井社長は草野球の仲間の影響で物づくりに出合います。そこで5年間修業を積み、2001年にダイ精工を創業しました。現在、油圧機器やエンジン内部のシャフト部品を製作しています。

 

ダイ精工が作っているものは、どちらかというと数が多く、需要が続く製品です。しかし、そのような製品づくりは、中国やアジアの工賃が安いところと競合になります。その中でどう戦っていくのか。まずは24時間機械を動かすこと、そしていかに止まらないように仕事を確保し段取りをしていくのかが、キーポイントとなります。ダイ精工は、終業時に朝までの分の材料をセットして夜は無人で機械が加工をしています。段取りやメンテナンスが非常に重要になってきます。そして「一番大切なのはバランス」と松井さんは言います。見積もりでは24時間工場を動かして採算がとれる金額を提示します。するとやはり海外製と比べて高くなります。そこで決め手になるのは品質と対応です。「海外に出したら品質と対応面でリスクがありますよ。ダイ精工なら間違いなく良品を納められる。どちらがいいですか」と顧客の担当者に問いかけて仕事を取っていくとのことです。

 

 

経営指針確立・実践セミナーを受講

松井さんは、リーマン・ショック後、以前の形の経営指針確立・実践セミナーで理念コース(Aコース)を受けました。しかし、無理やり誘われたこともあり、その時は内容が腑に落ちませんでした。2020年、時代の変化に対応しなければならない、今までやっていなかったことをやらなければならないとの思いで経営指針確立・実践セミナーを受講しました。社員さんの中から、後継者の候補がでてきたことも受講のきっかけになりました。

 

 

セミナーを受講して腑に落ちた理念

経営理念を考える講で、腑に落ちた理念ができあがりました。理念が確定するとそのあとはやることが明確になり、方針や行動計画がいくらでも湧いてくるような感覚でした。実際に、経営指針確立・実践セミナー受講の最中に工場改善や新工場購入など、思い切った行動ができたとのことです。

経営理念入りのTシャツ(パートの社員さんがデザイン)

 

まだ受講していない会員へのメッセージ

人に強制されて受講するようではだめだと思います。会社や自分を変えたいと本気で思っているなら受講すべきです。そして経営理念を本気で考えること、理念が腑に落ちたら、やることが見えすぎるぐらい見える、視力が上がったような感じになります。ぜひこの感覚を味わってほしいと思います。また、指針書づくりなどは規模に応じて実行することが大切だと思います。