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Osaka Doyu-Kai

vol.5

大阪東ブロック特集: 「 今こそ、変化の先に踏み出そう!」

思いは変わらず、 時代と共に変化していく餃子たち

Profile

大阪東ブロック/大東四條畷支部/2018年度入会

株式会社 原田食品 取締役統括部長

友成 直大

企業名:株式会社 原田食品 所在地:交野市倉治5丁目
URL:https://hanachan-gyouza.jp/ 
創業/設立:1976年4月/1983年5月
資本金:1,000万円 年商:8,000万円 
従業員数:25名(パート・アルバイト含む)
業務内容:生餃子製造販売・生麺製造販売・その他食品製造販売

経営理念

私たちは、食を通して地域の魅力を大切にし、たくさんの笑顔をつくります

安心・安全の素材にこだわった生餃子「華ちゃん生ぎょうざ」は鉄工所生まれ

スーパーで見かける「華ちゃん生ぎょうざ」でおなじみの株式会社原田食品は、元々鉄工所でした。オイルショックにより経営が悪化したとき、創業者が一念発起で製造したのが餃子の製造機械。妻が作るおいしい餃子を量産して販売しよう。これが原田食品と「華ちゃん生ぎょうざ」のスタートです。

「子どもたちが食べても安心な食材を使った生餃子」というのが原田食品のこだわり。さまざまな具材を使用した餃子はこれまで20種類にも上り、今では年間800万個製造しています。更に、新たな機械を導入して肉まんや焼売まん、焼菓子など餃子以外の製造にも挑戦しています。

経営指針・確立セミナーで深めた思い、完成した理念

現在、株式会社原田食品の舵取りを担っているのは2017年より取締役統括部長に就任した友成さん。系列会社2社(うち1社は代表取締役)も同時経営しながら、学びを深めるため2023年度前期である現在、経営指針・確立セミナー受講中です。何度も何度も追求し、自分の心を内観して完成した理念はとても分かりやすく、友成さんの素直な内面と株式会社原田食品が創業者より受け継いできた思いが餃子の餡のように包み込まれています。

2019年3月、同友会に入会した友成さんは、2022年11月に例会報告でこれまで取り組んできた問題、課題への対応や経営に対 する熱い思いを語りました。また、今期は例会委員長を任せられ、皆のさまざまな意見を包み込んで差配する包容力で周囲からの信頼も厚く、支部内でも頼りにされる存在です。

 

地域の魅力も包み込む、期間限定「万願寺唐辛子生ぎょうざ」でアンチエイジング

理念でも語られている通り、友成さんは地域との関わりを大切にしています。地域の企業や農家とつながってこれまでたくさんのコラボ商品を開発してきました。その中でも今特におすすめなのが夏季の限定商品、地元交野の農家が生産した万願寺唐辛子を使用した「万願寺唐辛子生ぎょうざ」です。万願寺唐辛子は栄養価が高く、含まれる栄養素はβ-カロテン・ビタミンE・ビタミンC・カリウム・鉄・カルシウム・食物繊維・カプサイシン・ピラジンなど。β-カロテンは体内でビタミンAになり、ビタミンA・C・Eを三つ合わせてビタミンACE(エース)と呼びます。ビタミンエースは抗酸化作用を持ち、皮膚や粘膜など体の細胞の酸化を防ぎ、シミ・シワ予防や血管の健康を保ち、生活習慣病の予防やアンチエイジングに役立ちます。

「万願寺唐辛子生ぎょうざ」のお求めは、原田食品のECサイトより受け付けております。

地域の魅力は餃子の具材だけではありません。原田食品で毎朝6時から餃子の製造をしているほとんどが地元のおばちゃんたち。中には創業当時から働いている方もおられます。歳を重ねても元気に働き続けることで健康を保っているようです。原田食品は地域の介護予防にも貢献しているのです。

無人販売所の先駆け、次は缶詰餃子で海外進出も?

今ではよく見かける冷凍餃子の無人販売所ですが、なんと原田食品の生餃子は提携企業である「マルカド冷凍生餃子」と連携して2年前の2021年10月から旭区今市に設置しています。今年の7月からは、同提携企業が運営する餃子専門の立ち飲み屋「マルカド食堂」も森之宮にオープンしました。

そして今、友成さんの視線の先にあるのは海外への道。生餃子の品質とおいしさを維持して海路を渡るという課題山積の大海原に、缶詰というアイデアで繰り出しました。変化を恐れず、どこまでも踏み出していく友成さんと生餃子のこれからが楽しみです。

(取材:見浪、山田/文:見浪/写真:見浪・原田食品提供)